オランダ編①
2021-05-07
■第82話《今日はいったい何があるの?》■
元気になった彼女とのダイニングでの朝食。
ここまでの旅のことや日本でのお仕事のことなど、
色々興味深いお話を聞かせて頂きました。
「日本に戻ったら会おうね!」
嬉しい約束もして、二人とも今日の予定があるのでここでお別れすることにしました。
「今朝、一つ大きな難関が私にはあるんです(→o←)」
今日のフライトは午後。チェックアウトの後はホテルにスーツケースを預けて、
出発までの時間を過ごす予定。
難関はホテルのこの急こう配の階段!
「どうやってスーツケースを下ろそう…」
「出来るかなあ(-。-;)」
不安なまま部屋に戻って帰国の準備。
そして荷物を詰めたスーツケースを持って廊下へ出ます。
「手荷物を一旦廊下に置かせてもらおう!」
「最初にスーツケースだけ下ろしたらいいよね!」
「でもその前に・・・」
冷蔵庫のビールが残ってしまったので、
まだアムステルダムに滞在する彼女に渡すことにしました。
お部屋を訪ねて最後のご挨拶。
すると彼女がスーツケースのことを心配して、部屋から出て来てくださったんです。
「スーツケースを下ろすのを手伝いましょ!」
「救世主だー(^◇^;)」
心の中で叫んじゃいました!
階段でそんな会話をしていると、
それを聞きつけたホテルのスタッフの方も来てくれて、手伝ってくれました~!
スタッフと言ってもファミリー経営のホテル。みなさんご家族なんです。
「本当に皆さんに感謝です!!!」
「オランダで生きてく為には階段に強くならなきゃp(^^)g!」
チェックアウトが終わったら本当に彼女ともお別れ。
「この先の旅の続きも気を付けてね」
全く計画のないまま一旦ホテルを出ることにしました。
「午前中にまだ訪ねていない美術館にでも行ってみようかなあ」
いつものトラムが走る通りに出ると、たくさんの警察官か交通整理をしています。
「まただ~!」
初日もたくさんの警察官でしたよね。帰る日も警察官が道路に出て交通整理。
「こんどは何よ~( ̄□ ̄;)!!」
それにあんなに行き来してたトラムの姿が全く見えません。
「トラムはどうして走ってないの?」
不安になって、
交差点を右に曲がってすぐの所にある、空港行きバスの停留所に行ってみます。
「少し待ってみよう!」
空港行きバスも全く来る気配がない。
それどころか他のバスだって来る気配がないですよ。
暫くすると、2人の女性がバス停に来ました。
「バスに乗るのかな?」
でもバス停に貼られた紙を見て帰ってしまいました。
停留所に張り紙がしてあることにそのとき初めて気がつく私。
「もちろん読めない(+。+)」
「これはひょっとして…ヤバい?」
空港行きバスでの移動は諦める必要があるのかも。
「どうしよう!」
「そうだ! ホテルに戻って相談してみよう!」
「良かった! 日本人が経営のホテルで!」
アムステルダムの滞在をこのホテルに決めたことは本当に正解。
リサさんとの出会いやモナちゃんとの出会い!
もちろん立地も居心地もスタッフさんの優しさも。
そしてこういう困った時に頼れるって本当に心強いです!('~' )/
ホテルに戻ってスタッフに外の状況をお話します! すぐにパソコンで検索。
オランダって自分で調べるというのが当たり前なんですって!
日本のように事前の連絡はないとのこと。
「自己責任の国」ってことなんでしょうねえ。
「分かりましたよヽ(^。^)/」
「今日は『ジロデイタリア』のスタートの日!」
続く